03-6625-2018転生回数で成熟する?! 魂の成長とその過程を知ろう
輪廻転生について、霊能者の間では100回～1000回未満の転生があると言われています。中心ゾーンの方がもっとも多いようですが、回数はひとによってさまざまです。
転生するたびに魂が成長し、最終的には高位の霊として指導的な役割にまわるため、転生はなくなります。今回は魂の成長についてと、成長の過程をご紹介しましょう。
ある保母さんの経験談
電話鑑定をはじめる以前のお話です。定期的に鑑定を受けにいらっしゃるベテランの保母さんがおられました。
あるときわたしに、「先生、わたしね、転生って絶対あると信じています」と切り出されたのですが、「保母として長年つとめていると同じ月齢・年齢の乳児・幼児なのに、驚くほど手のかからない落ち着いた子と、いつも落ち着かなくて手がかかるけど、好奇心いっぱいの赤ちゃんそのものの子がいることを長年の育児経験から実感しているので。きっと転生をくり返したベテランと人間として生まれたばかりの新入生がいるのだと確信しています」とおっしゃったのです。
しっかりした乳幼児とそうでない子との差はそれほどまでに大きく、手がかからず精神的な成長が早い子はお手伝いまでしてくれてほんとうにありがたい。手がかかる子も苦労は多いけどその分、いとおしいともおっしゃっておられました。
逆パターンで、接客業などをされている方中心に、「よい歳をして、このひとはこの年齢までどうやって人間関係を成立させてきたのかと知りたくなるほど幼稚なお客さんがいるんですよ」と悩みを相談してこられることもあります。年齢を重ねてもいつまでも子どものようにわがままで精神的に未成熟なクライアントや、上司に悩む方もあとを断ちません。
人間の霊的成熟度は転生回数によっても異なる
じつは人間は転生回数には幅があるものの、魂がまだ成長期・学習期におられる魂の幼い方と、転生回数を重ねるごとにそれぞれのペースで成長され、安定期に入られた方、そろそろ転生を卒業される間際になられた円熟期の方がおられます。上記のような個人差は年齢による経験値や学習の差だけではなく、転生回数によって人間の霊的成熟度は異なることから生じるのです。
「どうしてそんなことになるの?! 」と、周囲をヤキモキさせたり心配させたりするのに、憎めない人物に心当たりはありませんか? ふり幅の大きい人生を歩んできたのにいつまでもピュアな方はまだ転生回数の少ない方で、人生の赤ちゃん。
ですから、「あいつはしょうがねぇな」と言いながら、周囲はかわいいので放っておくことができないのです。同じように波乱の多い人生でも、すれっからし的で少々ひねくれたタイプの方は霊的な思春期の方でしょう。
霊的に未成熟な方が人生のシーンに登場すると、困ることが多いもの。既述ですが、上司など、社会的に所属している集団の上位に位置していると、その下位に位置する方々のご苦労は並大抵ではありません。
しかし、かつては自分にもそのような魂の思春期があって、周囲や下位のみなさんに手を焼かせていたのだと思えば、ある程度あきらめがつくものです。「子どもを叱るな来た道だ。年寄り笑うな行く道だ」という教訓は魂にも当てはまると思います。
前世において、霊的な未熟さで多くの方々にご迷惑をかけていて、その悪しきカルマを解消するために出会ったのかもしれません。人間的にも霊的にも、「お互いさま」と言ったところでしょうか。
魂が上位に行くほど、すばらしい境地に至る
転生をくり返して魂が円熟期に差しかかると、毎日が感動と感謝にあふれた人生となります。宇宙の法則についてもほぼ理解しているので、社会にもよいものを還元することができ、地上における救済者のような働きもできるのです。
魂に磨きをかけるために、わざと多難な人生を選び、度重なる試練をものともせず、果敢に生きて行くことも可能になります。そうまでして魂を成長させるのは、転生を卒業したとき、人間時代には想像もできなかったようなすばらしい境地に至るからです。
つらいとき、かなしいときは自分が霊的に成長・学習期にあるか、円熟期のチャレンジをしているのだと思い、将来には希望しかないことを自覚しましょう。そうすることで、わたしたちは恨みつらみや逃避に毒される人生に別れを告げることができるのです。
そこまで達観できない、イメージが追い付かないと思う方は、「幸せになろう」と思うだけでもよいでしょう。霊的成長に応じて幸せの形は変化するとは思いますが、向上をめざすことには変わりありませんので。
魂の成長についてと、その過程をご紹介しました。なかなか達観するのはむずかしいかもしれませんが、人生の旅よりはるかに長い魂成長の旅の指針思っていただければ幸いです。