03-6625-2018恋人の浮気に隠された人間関係と嫉妬（2）
実録、霊感鑑定の光景 ④
再び、彼の浮気を裏付ける目撃証言が飛び出す
先生：「で、今度はその方に、どんなことを言われたのですか？」
真綾さん：「土曜日にその子が渋谷を歩いている時、彼を見たって言うんです。若い女と２人連れで……」
先生：「最初の話と似ていますね」
真綾さん：「はい。それで、その……（言いにくそうに）その場所が、円山町って言うんですか。私はよく知らないんですが、ラブホテルがいっぱいある場所らしくて」
先生：「そのこともまた、彼に訊ねた？」
真綾さん：「はい。今度はきつく問い質すような感じになってしまって」
先生：「それで喧嘩になって、２人の関係が不安定になったというわけですね」
真綾さん：「そうです。その時も彼、その日に渋谷へ行ったことは認めましたが、デパートで開催されていた美術展を観に行ったって言うんです。たしかにあの人、絵画鑑賞が趣味で、私がそういうのに興味がないから、１人だけで美術館なんかに行くことが多いんです。現地で撮したっていうスマホの写真も見せられました。でも、どうしても信じ切れなくて」
先生：「なるほど、事のあらましは分かりました。ここから先は私が霊視した状況についてお伝えしますが、よろしいでしょうか」
真綾さん：「はい、ぜひお願いします」
事の真相を指摘され愕然！「そう言えば思い当たる節が……」
先生：「まず、彼が浮気をしているのかどうかですが、これについては全くの事実無根です」
真綾さん：「そうなんですか！？」
先生：「はい、断言できます。この男性は今も変わらず、あなた一筋ですよ」
真綾さん：「じゃあ、同僚たちが見たというのは？」
先生：「問題の核心はそこです。はっきり申し上げて、その２人の女性は嘘を吐いています」
真綾さん：「２人で示し合わせたということですか？」
先生：「そういうことになります。私が冒頭で申し上げた女性の生き霊ですが、これは最初にあなたに告げ口をした、髪の長い方の人ですね」
真綾さん：「嘘っ……キョウコが？！」
先生：「キョウコさんとおっしゃるんですか、その方」
真綾さん：「は、はい」
先生：「そのキョウコさん、あなたがお付き合いしている男性が出た大学の後輩です。調べてみればすぐ分かると思いますが、彼とは学生時代からの知り合いなんですよ」
真綾さん：「同じ大学の出身とは聞いていましたけれど、顔見知りというのは初耳です！」
先生：「彼の方はこのキョウコさんを後輩としてきちんと認識していないようなのですが、何を隠そうキョウコさんに取っては、ずっと片想いをしていた相手です」
真綾さん：「ええーっ、そんなことがあったのですか！……（しばらく思い巡らせている様子）そう言えば、思い当たる節があるかも」
生き霊返しのサポートとともに、対処法についてのアドバイスを受ける
真綾さん：「片想いとか、そういう事実は分かりませんが、キョウコともう１人の同僚の子、普段からとても仲が良いんです。２人で口裏を合わせて嘘を吐くというのは、十分あり得ることだと思います。ああ、私ったら、何で気づかなかったんだろう」
先生：「嘘の吐き方が巧妙だったからですよ。彼のスケジュールを予め把握して、そこに一抹の嘘を紛れ込ませたわけです。それであなたを心理的に追い詰めて、あわよくば痴話喧嘩へ持ち込ませようと」
真綾さん：「でも、どうして分かったんでしょうか？彼がいつどこで何をするかってこと」
先生：「これも調べれば分かりますが、小柄でぽっちゃりしたもう１人の同僚、その女性の恋人は彼と同じ部署で働いています。その男性とあなたの彼氏は飲み仲間のようで、そこから情報を引き出していたみたいですね」
真綾さん：「つまり、キョウコが私たちの仲を嫉妬して、引き裂こうとしているということ？」
先生：「そういうことです。問題の全貌が明らかになりましたので、取りあえず生き霊返しの処置をさせていただきます。あなたはすぐにでも彼と連絡を取って、自分が誤解していたことを謝罪してください」
真綾さん：「分かりました。それでキョウコからの嫌がらせは無くなりますか？」
先生：「生き霊返しの祈念を施すと、生き霊を飛ばした本人はそれなりのダメージを受けますから、他人の恋路を邪魔するどころではなくなります。あなたは気をしっかり持って、彼にも今回の事実関係をきちんと伝えてください」
真綾さん：「分かりました！」
＜以下、今後の対処法についての具体的な助言を受けて、鑑定終了＞
[鑑定後の経過]（本人談）
その後、鑑定で教えてもらったことが全部、事実であると分かりました。学生時代、キョウコは彼と同じサークルの部員でした。その時、彼は４年生でそのサークルにあまり顔を出しておらず、当時、新入生だったキョウコのことが分からなかったようです。また、彼女の態度にも大きな変化がありました。何というか、ビクビクと脅えて窺うような目付きで私を見るのです。自分のやったことが私に悟られたと気づいたのかもしれませんし、あるいは生き霊返しのご祈祷が効いているのかもしれないです。とにかく、めっきり元気がなくなりました。彼女からの謝罪の言葉までは求めません。今後、私たちに対して、彼女が変な嫌がらせをするのを止めてくれるよう願うばかりです。また、そのためにしばらくは引き続き、先生からの助言をいただいていこうと考えています。