霊能者に聞く -霊能の世界-

第10回前世

成瀬真代 先生

今世の自分の人生に、前世はどのくらい影響を与えるのでしょうか

  • 最近、自分の前世を知りたいという人が多いと聞きましたが?

    はい、そのとおりです。恋愛相談や結婚相談、運命の相手にいつ出会えるのかといった未来のことを知りたい方も変わらずに多いですが、時間軸で言えばその真逆である前世について知りたいと相談のお電話を寄せられる人も増えました。

  • いったいそれはどうしてなのでしょうか?

    30代から40代の前半くらいの年齢層の女性の間で、“自分のルーツ探し”がちょっとしたブームになっているようなのです。自分自身の生まれた場所に足を運んでみたり、自分の両親、さらには祖父母の生まれた場所や生きてきた場所に足を運んでみたりして自分のルーツを探る、そういった女性が増えているのですよ。「自分の前世や過去世を知りたい」といった欲求は、その延長線上にあってつながっているのでしょう。

  • 当然、人にはそれぞれに違った前世があるのですよね?

    もちろんです。実は誰しもその魂には、前世で得た知識や経験、感情が刻まれ記憶されています。ですが必ずしもその魂の記憶が、表層に上がっては来るとは言えません。普通、人は今世で生を享けて、そこからの記憶だけを積み重ねて生きていきます。やがて一生を終えて次の世に生まれ変わるときに、記憶はいったんクローズされて魂に保管され、次の人生ではまた新しくゼロから記憶を積み重ねて生きるのです。それが一般的な人の輪廻転生の流れですね。たとえば10回生まれ変わりを経験している魂は、10通りの前世を魂に持っています。

  • 「初対面の相手なのに、前から知っている気がする」というケースが知られていますが…?

    それこそまさに、前世の記憶が漏れているケースです。ひとつの人生が終わるときにいったんクローズされる記憶ですが、前世で縁があり、なおかつそれが強烈に未練を残した縁であった場合は、魂の中から記憶が呼び覚まされるのです。いわゆる“運命の相手”と呼ばれる存在同士の魂が引き合うのですね。前世において結ばれなかった男女が、生まれ変わった次の世で結ばれようと約束して命を終えるという、ドラマや映画の中の世界ではお馴染みとも言われるストーリーですが、実はこれ、あながち完全なフィクションと言い切れないのです。
    本来なら、一生が終わったときにそのような約束事もすべて記憶の中に封じられてしまうのですが、想いや未練の力が強烈なせいで表層に出てしまい、今の世で縁を引き寄せ合うのです。もっとも、始めのうちはハッキリとした記憶が形成されるわけではないので、相手に対して「初対面の気がしない」程度の認識になってしまいます。ですがそこから一緒にいる時間が長くなると、記憶はドンドン引き寄せ合って魂の殻を破り、相手が運命の相手だと魂が認識した結果、結ばれるのです。

  • そういった理想の出会いを求めて、前世を知りたい人もいるのでしょうか?

    はい、そうです。今の自分が満たされていないのは、前世で交わした約束の相手と再会出来ていないからだ、だから前世を透視して欲しいというわけです。実際に前世透視を行い、その後に結ばれた方も大勢いらっしゃいますよ。

  • 実際に運命の相手が、そうそう上手く見付かるものでしょうか?

    こればかりは、私たち霊能者も力の及ばぬ部分があります。それは「運命の相手が、今の同じ時代に転生しているとは限らない」ことが理由に挙げられます。そもそも輪廻転生のサイクルは、人によって異なります。もっと言えば、その年月は一定ではないのです。前回は10年で転生した魂が、次の転生まで50年かかったというケースがあります。また、25年ごとに転生を繰り返す魂のケースもあります。つまり前世で二人が同じ時代を生きたこと自体が奇跡なので、そうそう何度も神仏さえ手を出せない魂の転生を操作することは出来ないのです。
    ですがそこは私たちも霊能者です。相手の魂がどこにいるかを透視して、今世にいれば探し出すことが可能です。ただ先に申しました通り、同じ時代に転生すること自体、なかなかないこと。言い換えれば、だからこそ前世から定められた“運命の相手”とも言えるのでしょうけれど。ただもし、お二人が妙齢の男女として同じ時代に転生を果たしているのなら、その縁を結び付けることも可能ですので、全力で願望成就に当たらせていただきます。

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