宜保通信 -霊能の世界-

相手の気持ちを知り、復縁をしたい…

実録、霊感鑑定の光景 ②

「破局してしまった元恋人の気持ちを、もう一度確かめたい。そして、できるなら復縁を…」

お互いバツイチ同士として交際を始め、3年後に別れてしまった相手。深い後悔の念とともに、できるならもう一度その男性とやり直したいと願っている、東京都清瀬市在住の千恵美さん(仮名)が今回の相談者。別離の原因は、「相手に求める物が多過ぎた」と語る彼女に対して、イタコ鑑定の第一人者である霊能者の先生が下した結論とは?

[相談者]
北島千恵美さん 35歳 東京都清瀬市在住 介護関連職

[鑑定前半の流れ]
別れた元恋人とイタコの口寄せで話がしたいという希望が出され、まずは相手の所在を霊視によって探査。相談者の話では、東京を離れて郷里の九州へ戻っているはずだったが、先生の霊眼に映ったのは大阪市街の風景だった。彼の現状に関して相談者が知らされていない事情が浮かび上がってきたため、前半はしばらく遠隔霊視が続く。

実家に戻ったと思っていた相手は現在、関西に……

別れた元恋人

千恵美さん:「いつの間にか携帯の番号が変わって連絡がつかなくなってしまったのですが、彼は今、どこで何をやっているのでしょうか?」

先生:「通天閣のある風景が鮮明に見えています。現在、その男性はその近辺に住んでおられますね。いったんは実家へ戻られたようですが、その後、すぐに大阪で仕事を見つけて転居したようですよ。この人、工事関係の特殊資格を持っているでしょう?」

千恵美さん:「はい。重機の運転資格が、多分…」

先生:「マンションなどの建築を請け負う業者に就職して、そこで働いておられます。一応、肉体的には元気でいるようですが、全く覇気が感じられませんね。私の目には毎晩、お酒を飲んで、虚しく過ごしている様子ばかりが映っています。実家に戻られた時に何かあったのかな…」

千恵美さん:「向こうの親御さんとの関係は、元々あまりよくないとは言っていました。でも、東京で仕事がなくなって、住んでいたアパートも引き払わなくてはならなくなって、一時避難として仕方なく戻った感じだと思います」

先生:「実家へ帰った時に、かなり叱責されたみたいです。いつまでもフラフラして何をやっているんだ、とか。あちらでは東京にも増して仕事の機会が少ないでしょうし、親御さんからは厄介者扱いを受けるし、居たたまれなくなったのでしょうね」

千恵美さん:「携帯番号を変えたのは何故なんでしょうか? 私から連絡が来るのが嫌になったのではないかと勝手に推測していたのですが」

先生:「いいえ、それは思い過ごしです。現に今でも事あるごとにあなたのことを思い出して、懐かしんでいるようですし、別れたことを後悔している強い感情波動も伝わってきます」

千恵美さん:「…私がいけないんです。結婚を焦って彼を追い込んでしまったから」

先生:「ご自分を責めるのはよくないですよ。どちらが悪いとも言えない別れ方でしたね」

千恵美さん:「先生にはどんな風に見えているのですか?」

先生:「売り言葉に買い言葉で大喧嘩になって、しばらく連絡を取らないでいたら、ある日いきなり、別れようと言われたのでしょう?」

千恵美さん:「そんな過去の事まで見えるのですね。凄いです……でも、どちらも悪いなんて、そんなことありません。全部、私が悪いんです。どうしてお金がないのか!もっと稼げないのか!って、会う度にきつく言い続けていました。彼だって一生懸命やっていたのに…。思いやりが全くなかったと心から反省しています」

先生:「彼は自分自身の不甲斐なさを責めてはいても、あなたへの恨みは全然持っていませんよ。さっきも申しましたが、あなたと同様にできるならもう一度やり直したいと願っているのです」

口寄せ開始。相手の第一声は
「先々の目処がようやく見えてきた」

先生:「では、この辺で口寄せに移りますね。少々、お待ちください。(精神統一して入神状態に入る。やがて声色が変わって応答が始まる)千恵美、久しぶり……俺、ようやく先々の目処が見えてきたよ」

千恵美さん:「■■さん(元恋人の名)なの?本当に大阪にいるの?」

先生:「うん。高校時代の先輩の紹介で、わりと待遇の良い会社に入ることができたんだ」

千恵美さん:「元気でやっているの?」

先生:「元気だよ。千恵美がいなくて寂しいけれどね」

千恵美さん:「ああ、良かった。ねえ、どうして携帯の番号を変えたの?」

先生:「恥ずかしいんだけどさ。一時、俺、スゴイ金欠だったじゃん。あの時に携帯料金の支払いも滞っちゃって…。それでつい最近、ようやく別の携帯使い始めたんだ。その時に同じ番号を使い回すことができないって言われて」

千恵美さん:「じゃあ、私との縁を切りたかったからじゃないんだね?」

先生:「違うよ。それどころか、もう少し経ったら、千恵美に会いに東京へ行くつもりでいるんだ」

千恵美さん:「本当!?」

先生:「うん。今、世話になっている事務所の本社が東京でさ、そっちで職人が足らないから移ってくれって、ついこの前、言われたばかり」

千恵美さん:「いつ戻るの?」

先生:「多分、今年の春。いきなり正社員ってわけにはいかないけれど、前に比べたら金の方はかなり安定すると思う。そっちへ戻ったら勉強して工事の資格を増やして、このままこの会社に残れるように努力するよ」

千恵美さん:「嬉しい…」

<その後しばらく、プライベートな会話が続き、10分ほどで口寄せ終了>

相手は典型的な後半運の人。これから段々、運が開ける

先生:「いかがでしたか。希望が見えてきましたか?」

千恵美さん:「はい。春にこっちへ戻ると言っていました。でも、それまで待てません」

先生:「あなたから会いに行かれれば良いと思いますよ。彼の実家に訊けば、正確な住所も分かるでしょうし」

千恵美さん:「そうします。きっと彼、驚きますよね。あ、でも今、口寄せで私と話したこと、当人は憶えているのかな」

先生:「生き霊というのはその人の潜在意識の部分なので、残念ながら表面上の記憶としては残りません。でも、あなたを想い続けていることは間違いないですから、どうか安心して会ってきてください」

千恵美さん:「あの、これから収入面で安定すると彼は言っていたのですが、本当でしょうか」

先生:「そうなると思いますよ。最初の霊視の時にこの方の命運も拝見したのですが、これから40代、50代と歳を経るにつれて次第に安定していく運気の持ち主です。典型的な後半運の人ですね。これから大金持ちになれるかと言われれば、それはまずないですが、少なくとも人並みの暮らしを送れるようにはなるはずです。だから何の心配もありません」

千恵美さん:「そんな大金持ちだなんて、そんな事は望んでいません。私も手に職がありますし、2人で困らない程度に暮らせれば満足です」

先生:「分かっています。あなたも、そして彼も無欲な人柄ですからね。そういう人間というのは根が善良なだけに、世間では色々とわりを喰うものなのです。今まで彼の人生が順調でなかったのも、ひとえにそれが理由ですね。怠け者でもないし、狡くもないし、むしろ性格は大らかで素晴らしい男性です。何かにつけてお金、お金と、まるでお金がなければ人間ではないかのように扱われる現代の日本では、こういう人は生き難いとは思いますが」

千恵美さん:「はい、初めは私も彼のそういうところに惹かれたんです。不器用で純朴な人柄というか…。先生とお話をしているうちに、出会ったばかりの頃を思い出してきました。それなのに最後は酷い言葉を浴びせてしまって…」

先生:「別れる間際の頃に彼をなじったのは、単に稼ぎが悪いからということではないですよね。1人の男として頼りない。もっと自信を持って力強く生きて欲しい、と願ってのことでしょう?」

千恵美さん:「私の気持ちを分かってもらえて嬉しいです。涙が出てきちゃった」

先生:「とにかく、できるだけ早くお会いになることです」

千恵美さん:「そうします。ありがとうございました。今日はご相談できて本当に良かったです」

[鑑定後の経過]
鑑定の翌日、相談者は共通の知人から情報をもらって、相手の男性の実家に連絡。男性の父母も新しい携帯番号までは分からなかったため、取りあえず教えてもらった住所を頼りに現地へ赴いたところ、ちょうど勤務明けで下宿へ戻る途中だった彼と街中で再会。別れてからの経緯、状況共に先生が霊視した内容と完全に一致しており、あらためて驚いたとのことです。現在は月に1~2度、彼女が大阪へ会いに行く状態が続いており、春に彼が東京に戻った際には、すぐに同棲する予定。入籍も同時に済ませるとおっしゃっていました。

宜保通信 一覧へ

先頭へ